三沢基地航空祭2015《番外編:A-2レザーフライトジャケット No.3》

さて、これからフライトジャケットが欲しいと思われる方がいらっしゃいましたら、ここでの話しを一つの参考にして頂ければ幸いです。
以下は、「どうしても米軍が着用しているレザーフライトジャケットと同じ物が欲しい!」方への、ちょっとしたアドバイスです。

フライトジャケットを購入しようと思った場合に、その購入方法として、サープラス店、米軍払い下げ店、オークション等、様々な購入方法が有ります。
また、アイテムにも『米軍実物』、『米軍放出』、『米軍官給品』と言ったカテゴリーが有ります。

『米軍実物』とは、ある程度知識の有る業者や入札資格を保有する者が、タグを元に識別した物を米軍から買い付けたアイテムです。

『米軍放出』とは、入札資格を持つ業者や個人が、米軍から放出された物を買い付けて来たアイテムです。
ところが、この『米軍放出』が要注意です。
見るからに市販品であるジャケットであっても、米軍から放出された物は、すべて『米軍放出(払い下げ品)』で有り、米軍実物扱いになります。
例えば、クーパーのように官給品を作っているメーカーが民生品も作っている場合がありますが、軍人が個人的に購入したこれらの民生品ジャケットが放出された場合などです。

『米軍官給品』とは、コントラクターや契約メーカー等を熟知した業者や個人により、そのジャケットが官給品と特定出来る場合のジャケットです。

『米軍官給品』と『米軍実物』は同じ様なニュアンスになりますが、実は大きな違いがあります。先にも記述の通り、『米軍放出』に限っては、兵士が訓練用に実費購入したPX品、市販品等も含まれますので注意が必要です。

更に注意しなくてはならないのが、オークションです。『米軍実物』と記載して有るにも関わらず、届いたら『民生品』で有ったり、『レプリカ(複製)』で有ったり…、と言う話は少なく有りません。

タグの拡大画像が有ればジックリ解読し、無い場合は質問し、無断金を払わない様にしましょう!
また、タグの落ちた『タグ無し』は敬遠し、グッと堪えて狙ったアイテムが出る迄、気長に待ちましょう。

ちなみに、添付の写真は私が5年ほど前に韓国旅行に行った際に購入したものです。AVIREXのA-2ですが、位置付けは『民生品(市販品)』扱いです。

このジャケットのタグを見ると、まず「DRAWING NO(図面番号).30-1415」とあるので、このジャケットがA-2であることを表しています。

「U.S.ARMY AIR FORCES」とあることから、このジャケットは、第二次世界大戦時の「A-2」となりますが、先に記述の通り、1944年に支給が停止されているので、『官給品』で無いことは容易に判ります。

「CONTRACT NO.1978-01」の表示ですが、残念ながら詳細は不明です。調べておきます…。
「AVIREX®」は、メーカー名。
「REG.U.S.PAT.OFF.」とは、アメリカ連邦商標法で、商品に付された商標が登録商標であることを意味しています。

とにかく、『官給品』であろうが『レプリカ』であろうが『民生品』であろうが、すべてのジャケットには必ずタグが付いています。これらのタグをしっかりと見極めてから購入することをお薦めします。

ただし、『官給品』であってもタグにはメーカーによって様々な表記があるので、注意が必要です。
もし、お近くに古着屋さんがあって、そこにタグに詳しい店員さん等が居たら、色々と聞いてみるのも一つの方法です。

以上、自分なりに情報を集めて苦労して入手したフライトジャケットには、愛着もひとしおですよ。

(記事:CRAZY KATO)
(監修:hide OKINAWA)

番外編:A-2レザーフライトジャケット No.3