千歳のまちの航空祭2024


※「出典:航空自衛隊 千歳基地X(@jasdf_chitose)」

令和6年9月15日(日)、航空自衛隊千歳基地において航空祭が開催された。今年は、約5万3千人の来場者(同基地広報発表)で賑わった。

●プログラム


※「出典:航空自衛隊 千歳基地X(@jasdf_chitose)」

千歳基地は、北海道千歳市にあり日本の北端を担当する第2航空団が置かれている基地である。
航空自衛隊としては、近年、中国と共に活発な活動が危惧されるロシアと対峙している最前線の基地であると言える。

フライト・プログラムは、F-15J/DJ×2機によるオープニング・フライトで幕を開けた。雲底が低い気象状況下ではあったが、ほぼ予定通り行われた。

オープニング・フライトは、第201飛行隊のF-15J×1機、F-15DJ×1機が実施した。

オープニング・フライトに続いて、特別航空輸送隊の「日本国政府専用機 B777-300ER」が展示飛行を実施した。

続いて「日本国政府専用機 B777-300ER」をメインとし、千歳救難隊のU-125A×1機、第203飛行隊のF-15J×2機、そして第2航空団のT-4×1機による異機種混合飛行が行われた。

異機種混合飛行を終えた政府専用機は地上展示された。

千歳救難隊のUH-60JとU-125Aによる救難訓練展示。

第201飛行隊のF-15J×2機による、デモ・スクランブル&タクシー。

第3航空団のF-35A×2機による展示飛行は、三沢基地からのリモートにより行なわれた。

第21飛行隊のF-2B×1機による機動飛行は、松島基地から展開して地上展示されていた機体が実施した。

午前中最後のフライト・プログラムは、F-15の機動飛行展示。第201飛行隊の創隊60周年記念塗装機を含む2機で行われた。

午後に入り、フライト・プログラムの最後を飾るブルーインパルスの演技が開始された。残念ながら悪天候のため曲技飛行が出来ず、航過飛行に変更された。

展示飛行の最中に国籍不明機による領空侵犯懸念事象が発生。F-15J戦闘機×2機がスクランブル発進して対応するというハプニングがあった。

ブルーインパルスは途中で演技を中断したが、その後も演技を続け、無事にフライト・プログラムを終了した。

 

一方、地上展示機は、第201飛行隊と第203飛行隊のF-15J/DJ。
特別航空輸送隊の日本国政府専用機。
千歳救難隊のUH-60J、U-125A。
第2航空団のT-4。

外来機は、第13飛行教育団のT-4。
入間基地、飛行点検隊のU-680Aと電子戦隊のEC-1。
三沢基地、第601飛行隊のE-2D。
松島基地、第21飛行隊のF-2B。
陸上自衛隊のEC-225LPが展示されていた。

その他の地上展示では「F-15油圧作動展示」、「装備品展示」、「基地防空車両展示」、「働くくるまの展示」等が行われ、来場者が熱心に隊員へ質問をする場面が随所で見受けられた。

また格納庫では、「航空管制模擬体験」、「よさこい演舞・天嵩〜Amata〜」、「機甲太鼓」、「警備犬訓練展示」のほか、「気象隊クイズ」、「北部航空音楽隊演奏会」が行われ、どの会場も多くの来場者が詰めかけていた。